遺伝外来
超音波検査や各種血清マーカー検査、
および新型出生前診断(NIPT)による
出生前診断のご希望に対応いたします。
出生前診断以外にも、
遺伝性が疑われるさまざまな病気についての相談や
説明に臨床遺伝専門医の資格を持つ医師が対応いたします。

胎児の首の後ろのむくみや血液の流れなどを調べることにより、胎児が染色体異数(註:ダウン症候群など染色体の数の異常)である確率を調べる検査です。染色体異数以外に脳などに生じた大きな異常についても評価することができます。妊娠11週以降に実施できます。検査を行う医師は超音波専門医・指導医であり、The Fetal Medicine Foundation(胎児医療財団)が認定する超音波胎児診断の国際資格を取得しています。検査費用は約5千円です。

母体血中の数種類のホルモンなどを調べることにより胎児が21トリソミー(ダウン症候群)である確率を調べる検査です。血清マーカー検査には大きく2種類があります。
母体血中の4種類のホルモンを調べることにより胎児が21トリソミー(ダウン症候群)である確率を調べる検査です。妊娠15週以降に実施できます。検査費用は約1万6千円、結果判明までの期間は約1週間です。
2)コンバインド検査
妊娠初期に母体血中の2種類のホルモンと超音波検査結果を組み合わせることにより胎児が21トリソミー(ダウン症候群)である確率を調べる検査です。妊娠11週から13週で実施できます。熊本市外では初めての実施施設となります。検査費用は超音波検査を含めて約2万5千円、結果判明までの期間は約1週間です。

母体血中に浮かんでいる胎盤由来のDNAを調べることにより、胎児の染色体異数を高い精度で調べる検査です。当院は出生前検査認証制度等運営委員会より2025年10月1日付でNIPT実施施設の承認を受けました。熊本市外では初めての実施施設となります。検査は妊娠10週以降から可能となり、検査費用は約10万円、結果判明までの期間は約10日です。

出生前診断以外にも、自分が/家族の病気が遺伝性かもしれないと言われた、家族のなかに珍しい病気のひとが複数いる、父の遺品を整理していたら病気の診断書が見つかったなど、遺伝性が疑われるさまざまな病気の相談に、臨床遺伝専門医の資格を持つ医師が熊本大学病院遺伝診療センターと連携を取りながら対応いたします。

遺伝外来のご予約は当院産科婦人科外来からお願いします。妊娠12週までに受診していただくことをお勧めします。初診の際にはかかりつけの医療機関からの診療情報提供書があることが望ましいですが、紹介がなくてもお受けします。
出生前診断の相談にはご夫婦で来院されることをお勧めしております。また遺伝診療の一部は自費診療となりますので、同一日に他科と併診できない場合があることをご了承ください。検査費用は検査会社との契約変更等により改訂されることがあります。また検査費用のほかに受診料や遺伝カウンセリング料が別途発生します。
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| 遺伝外来 (午後予約のみ) |
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副院長 大場 隆Takashi Ohba 専門分野/周産期医療、生殖内分泌、臨床遺伝 所属学会 ・日本産科婦人科学会(代議員、専門医・指導医) |


