病院長挨拶

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夢を勇気で正夢に
〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2022年 新年号 病院長挨拶より〜

202107aki

未だに、変異オミクロン株などが世界に拡がっている新型コロナウイルス禍中でありますが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 如何に武漢発の新型コロナウイルスといえども旧年中には世界はパンデミックから開放されるとの私の予想に反しこのように多数の変異株が次々と出現しようとは夢にも思わなかった年でしたが、皆様方におかれましては新しい年を穏やかにお迎えのことと存じます。

年頭に当たりまして、当院は、コロナ禍の中におきましても、皆様方のご支援の下、一丸となってさらに質の高い医療の実践を行ないながら、JCHOの使命である「地域医療・地域包括ケアの推進」と同時に「新型コロナ禍の終息」に向けて貢献するように最大限の努力をいたしておりますことをご報告申し上げます。そして前述の通り、すべては、医師会、熊本大学教授陣、国・県・市行政ならびに市民の皆さま方のご支援の賜と深く感謝申し上げております。

ところで、昨年末のJCHO本部役員・地区理事意見交換会議において、尾身理事長は「2022年以降の新しいミッション確立に向けて生まれ変わること」を強調されましたが、アフターコロナあるいはウイズウイルス時代を見据えた即妙の決意と感じ入りました。

私も常々、「生まれ変わるため」には「夢」が必要であり、夢に向かうためには「みんなのやる気」が必須と思っております。また、これまで15年間この熊本総合病院をお預かりして、病院のエネルギーというものは単に「みんなのやる気」に比例するどころか何と「みんなのやる気の2乗」に比例しますので、如何に「組織におけるやる気」が重要であるかが分かりました。そして、「本物のやる気」と表裏一体のものが「勇気」です。

英国国民には英雄とされてはいるものの日本を始めとする有色人種に対する差別が酷かったとされるウインストン・チャーチルですが、「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」と言っています。「金を求めることは小さく、仁義を求めることは大きい、しかし、勇気がなければそのどちらも得ることはできない」とも言えるでしょう。そして、このように勇気は全ての根源ですが、本当の勇気を発揮することは極めて難しいと思います。

当院は、本年は特に、①ウイズコロナ時代の質の高い地域医療、②大規模増築の本格化、③10月にJCHO地域医療総合医学会の熊本開催、を控えております。いずれの課題も、幾多の問題を乗り越えてきた当院の全職員に相応しい大課題ですが、これまで通り全職員が一丸となって立ち向かって参ります。

そして、いずれの課題も厳しいと感じるだけでなく、当院の夢を1つ1つ実現していくのだという正に一丸となってさらに「やる気」を高めていくことになると思います。ただ、先程言及しましたとおり、「やる気を高めていくこと」に「勇気」が必須であることを強く肝に銘じたいと思います。

何はともあれ、今年も当院は「勇気を持って、さらなる『質の高い高度医療の実践』と『まちづくりへの貢献』の両輪」へ向かって参ります。どうかご期待頂ければ幸いです。

以上の通り、わたくし共の熊本総合病院は、本年も引き続き全職員が一丸となって、「ウイズコロナ時代の高度医療の実践とともに、公に一肌脱ぎ」ながら「医療のみならず『まちづくり』にも貢献する」意気込みで、地方創生・人口増加・少子化阻止にも少しでも寄与できるように、さらに精進して参ります。本年も、皆さま方のさらなるご支援を何卒宜しくお願い申し上げますとともに、コロナ禍の終息と皆さま方のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

令和4年 元旦

 
2022.1

「夢を勇気で正夢に」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2022年 新年号 病院長挨拶より〜

2022.5

「世界の箍は外されました」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2022年 春号 病院長挨拶より〜

2022.7

「平和ボケ+正常性バイアス+喉元過ぎれば、という体質の脅威」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2022年 夏号 病院長挨拶より〜

2022.12

「大盛会だった第7回JCHO学会 in 熊本」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2022年 秋号 病院長挨拶より〜