病院長挨拶

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医療は医療だけに留まらない
〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 秋号 病院長挨拶より〜


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  辟易している武漢発新型ウイルスの第二波も徐々に落ち着きを見せておりますが、突発的なクラスターの発生やこれからのインフルエンザの流行期との重複事態が懸念されます。そのような中、10月1日は中秋の名月でしたが、表紙の通り、天気も最高で当院夜景との素晴らしいツーショットとなりました。
  私どもは社会情勢にも強い関心を持ちながら、引き続き一丸となって、さらに質の高い医療の実践を行い、大いに公に貢献できるように努力しております。全ては、医師会、熊本大学教授陣、国・県・市行政並びに市民の皆さま方のご支援の賜と深く感謝申し上げます。

  ところで、最近、「日本学術会議会員105名のうちの6人を任命見送り」(6人の内5人が論文数と被引用数に基づくh指数データが0か検索不能とのこと)がトップニュースとなっています。聞くところによりますと、日本学術会議会員は非常勤公務員の地位にあり任命は首相の所轄だそうで、全国研究者の87万人の一握りの組織に公金10億円超が投入されている訳ですから、「縦割り・既得権益・悪しき前例踏襲、を打破し規制改革を行う」という素晴らしい基本方針を掲げる菅内閣が法的に公務員である日本学術会議会員の任命を判断することは至極当たり前のように思えます。さもなくば、米国も含む世界の先進民主主義諸国に習って民営化すべきでしょう。
  一方、日本学術会議は「学問の自由の侵害だ!」と声明を出しているそうですが、「日本の国防に必要な軍事研究を禁止している一方で、中国の富国強兵のための軍事研究(千人計画など)には大いに加担し貢献している」というその不可思議なダブルスタンダードに、これこそ学問の自由の侵害だと産経新聞は指摘しています。
  どこかのトリエンナーレ展で、公金を使って「昭和天皇のお写真を焼いた上に足で踏みつける動画や大戦で日本国のために戦死した軍人を愚かな日本人と揶揄した墓」を作って芸術の自由展として開催し、後に国の税金投入が中止されたことに腹を立て「芸術の自由の侵害だ!」と言っていることにそっくりで、双方が同じようなタイプの方達で成り立っているのかもと不安が募ります。

  そういえば、話は飛んで上記のこととは全く関係ありませんが、日本はスパイ天国だ!とよく言われていますのでどういうことだろうかと訝しんでおりましたら、最近、スパイには3つの種類、①一般的な国家機密などを盗む、②要人暗殺や重要施設の破壊、に加えて、③工作員が相手国の政策を歪める、というのがあると知りました。これは大変なことで、日本国民の大多数が望んでいると考えられる政策がいつまでも埒が明かず実行されないことにも影響しているのかと恐ろしくなりました。

  お恥ずかしいことに、振り返ってみますと、わたくし自身、医学基礎研究・臨床診療に一生懸命であったことをいいことに、日本の近現代史や現代日本の社会構造を全く知らず、正に、専門バカでした。アメリカで隣に住んでいたデビッドおじさんに「やはり日本人は単なるエコノミック・アニマルだ」と馬鹿にされるくらい自分自身がそれらのことに無関心であったこと、そして、新聞や放送局の報道を鵜呑みにしていた事を反省しています。これからは、襟を正して、「医療は医療だけに留まってはならない」ことを銘記したいと思います。

  一方、明るい話題は、元を辿れば10年前に安倍内閣が提案した日米豪印戦略(ダイヤモンド安全保障戦略)が行われ始めたことで、やっと、報道され続けてきた「永久の敗戦国日本自虐」からの脱却、すなわち、安倍前首相が就任時に宣言した「GHQによるWGIP(戦争への罪悪感を日本人だけの心に永久に植え付ける洗脳計画)からの開放」に向かうことができると確信したい訳ですが、その前に、上記の通り、先の大戦に対する本当の将来に向かうための前進的反省が必要と思われます。

  当院の信念は「医療ともに公に貢献する、であり、医療とまちづくりは車の両輪」ですが、「取り巻く社会にも強い関心を寄せる」も含めたいと思います。

  1年で一番気持ち良い季節ですが、皆さま方の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げ、今後とも、さらなるご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。



令和2年 10月 吉日



 
2020.1

「樹勢が落ちれば虫がつく」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 春号 病院長挨拶より〜

 
2020.7

「自然を畏れ自然に感謝する」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 夏号 病院長挨拶より〜

 
2020.10

「医療は医療だけに留まらない」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 秋号 病院長挨拶より〜