病院長挨拶

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病める者は私のもとに来なさい
〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2023年 春号 病院長挨拶より〜
北館竣工パーティ
ついに来月5月8日をもって、武漢を発生源とするコロナの感染症5類への移行が発表されましたが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。当院は、今後、アフターコロナ時代におきましても、皆様方のご支援の下、一丸となってさらに質の高い医療の実践を行いながら、JCHOの使命である「地域医療・地域包括ケアの推進」と同時に「アフターコロナ」に向けて貢献するように最大限の努力をして参ります。そして、このように努力できますことは、医師会、熊本大学教授陣、国・県・市行政ならびに市民の皆さま方のご支援の賜と深く感謝申し上げております。

ところで、当院は2月末に北館を竣工し、先月3月25日に各界のVIPの皆様のご臨席の下に、記念写真の通り、盛大に「北館竣工パーティー」を開催させて頂きましたが、皆様方のご高配とご厚情に心から深く感謝申し上げます。
その竣工のモニュメントとして、表紙の通り、「アスクレピオスの噴水」を北館1F玄関前に設置致しました。「アスクレピオス」を熊本総合病院のために制作して頂きましたのは、「高木工房(岐阜関ケ原)のアーチストの先生方」で、2m立方体の巨大なイタリア産大理石を鑿の一刀彫で息を吹き込んで頂き、この度 「アスクレピオス」は、へびつかい座からこの熊本総合病院に降臨されました。

アスクレピオス

「アスクレピオス」は医療の神様でございます。ギリシャ神話のアスクレピオスは、皆さんがよく見かける半人半馬の賢者ケイローンに育てられましたが、師を凌ぐほど医学に才能を発揮しました。やがて独立し、その医術の技は、益々熟達し、ついに死者までも生き返らせることが出来るようになりました。 従って、“この世の秩序(生老病死)を乱すもの”として、ゼウスの怒りを買って殺害されましたが、死後、天に召し上げられて、「へびつかい座」となり、医療の神様として神々の一柱に加えられました。

そして、「アスクレピオスの前に跪く病める者」の第一号は、取りも直さずわたくし自身でございます。これから「毎日、アスクレピオスの下に額づいて」、①「天に則りわたくしを去る努力」を怠ってはいないか、②皆様に対する「思いやりの心」を磨いているか、③「公のために貢献」しているか、など、自分自身の病める心を自浄して参るつもりでございます。

 さておき、わたくし共の熊本総合病院は、本年度も引き続き全職員が一丸となって、「医療とともに、公に一肌脱ぎ」ながら「医療のみならずまちづくりにも貢献する」意気込みで、地方創生・人口増加・少子化阻止にも少しでも寄与できるように、さらに精進して参ります。本年度も、皆様方のさらなるご支援を何卒宜しくお願い申し上げますとともに、皆様方のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

令和5年 4月吉日

 
2023.4

「病める者は私のもとに来なさい」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2023年 春号 病院長挨拶より〜

2023.7

「官庁施設の長寿命化が「まちづくり」(地方創生)の第一歩」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2023年 夏号 病院長挨拶より〜

2023.10

「県南の周産期医療拠点病院を目指して」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2023年 秋号 病院長挨拶より〜