病院長挨拶

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天は自ら助くる者を助く
〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2021年 新年号 病院長挨拶より〜



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  新型コロナウイルス禍中でありますが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

  昨年は、武漢発の新型コロナウイルスでよもや世界中がこのようなとんでもない状況になろうとは夢にも思わなかった年でしたが、皆様方におかれましては新しい年を穏やかにお迎えのことと存じます。

  年頭に当たりまして、当院は、コロナ禍中におきましても、皆様方のご支援の下、一丸となってさらに質の高い医療の実践を行ないながら、JCHOの使命である「地域医療・地域包括ケアの推進」と同時に「新型コロナ禍の収束」に向けて貢献するように最大限の努力をいたしておりますことをご報告申し上げます。そして前述の通り、すべては、医師会、熊本大学教授陣、国・県・市行政ならびに市民の皆さま方のご支援の賜と深く感謝申し上げております。

  コロナ禍に加えまして昨年下旬には、「集計上では、共和党のトランプ大統領が民主党のバイデン氏に敗れる」という大番狂わせがありました。歴史上「非道の独裁者」とされているロシア共産党のスターリンは『投票する者は何も決定できない。投票を集計する者がすべてを決定する』といみじくも言っていますが、もしこれが今回の大統領選に本当に当てはまるのであれば、アメリカの民主主義は瓦解したと言っても過言ではありませんし、世界の民主主義も亡くなってしまいます。正に、世界の根幹を揺るがす一大事かと思います。

  一方、日本はというと、「桜」や「GoTo」や「国民には自粛を要請しながら、中国感染地域からの入国はフリーパス」に加えて、「茂木外相と中国の王毅外相の共同記者会見にて、王毅外相が尖閣諸島の領有権を主張した暴言に対し、茂木外相は即座に『尖閣諸島は日本の領土であって領有問題は存在しない』と対応するべきところを、あろうことか笑い話にもならない『シェイシェイ』と反応したため、最近は『シェイシェイ茂木と呼ばれている』こと」などコロナ禍の日本社会は益々沈鬱で、将来に夢も希望もない暗雲が立ち込めるばかりです。

  その一方、「岸防衛大臣が茂木外相の大ヘマをカバーして、尖閣諸島の領有権について領土・領海を死守する決意と覚悟を明確に中国に通知した」ことや「日本が主導してクワッド(日米豪印戦略同盟)で自由なインド太平洋を開くこと」などで、ほんの少しは溜飲が下がる思いです。そして、もしこのような危機意識に基づいた積み重ねが今後できていけば、日本が今まで平和ボケの中で「他国を当てにばかりして日本がどんどん腐敗することから脱却」するための「天は自ら助くる者を助く」の真のスタートとなっていくでしょう。

  何はともあれ、今年も当院は「天は自ら助くる者を助く」を実践する精神の現れとして、「さらなる『高度医療の実践』と『まちづくりへの貢献』の両輪」へ向かって、表紙のように「大規模増築」のスタートを切ります。竣工は令和5年8月予定となっております。どうかご期待頂ければ幸いです。

  今年の初詣は、密を避けるようにとの新型コロナウイルス感染症対策政府分科会 尾身茂会長(当JCHO理事長)の指示ですので、天は寛大ですから遅れ馳せの3日に空いている時間に失礼し偉大なる天に祈願いたしました。因みに、おみくじは、「自らが精進すれば終に叶う」でした。

  わたくし共の熊本総合病院は、本年も引き続き全職員が一丸となって、「医療とともに、公に一肌脱ぎ」ながら「医療のみならずまちづくりにも貢献する」意気込みで、地方創生・人口増加・少子化阻止にも少しでも寄与できるように、さらに精進して参ります。本年も、皆さま方のさらなるご支援を何卒宜しくお願い申し上げますとともに、コロナ禍の終息と皆さま方のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

令和3年 元旦

 
2021.1

「天は自ら助くる者を助く」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2021年 新年号 病院長挨拶より〜

 
2021.5

「止むに止まれぬ偉大な魂」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2021年 春号 病院長挨拶より〜

 
2021.7

「1964東京オリンピック2つのレガシー」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2021年 夏号 病院長挨拶より〜

 
2021.10

「本当のSDGsって何?」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2021年 秋号 病院長挨拶より〜