病院長挨拶

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新年号病院長挨拶
〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 新年号 病院長挨拶より〜

  「樹勢が落ちれば虫がつく」

  謹んで新年のお慶びを申しあげます。

  年頭に当たりまして、先ず、「独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO) 熊本総合病院」として、引き続き、わたくし共は一丸となって、さらに質の高い医療の実践を行ないながら、JCHOの使命である「地域医療・地域包括ケアの推進」を含めて大いに公に貢献するように努力いたしておりますことをご報告申し上げますと共に、すべては、医師会、熊本大学教授陣、国・県・市行政ならびに市民の皆さま方のご支援の賜と深く感謝申し上げております。

  昨年は、特に多く抱えてしまった様々な困難なイベント、即ち、①八代市から要請のあった地域包括ケア病棟ならびに宮地地区の附属クリニックの開設 ②ダビンチ・ロボット手術の前立腺がん・直腸がん発展に加えて胃がん手術への導入 ③巨額の電子カルテを含む院内情報システムの全更新 ④JCHO九州地区事務所の八代への移転など、いずれも達成までに困難な壁が待ち受ける大きなリスクを背負っていました。ところが、熊本総合病院の全職員がこれまで以上に “医師主導型のONE TEAM”となって、毎日毎日、水をかけ有機肥料を撒き草取りを惜しまず手塩にかけて育ててきた結果、「立派な樹木や果樹に向かうフルーツフルな成果」を得つつあるところでございます。

  一方、斯くいう者の私事におきましては、実は情けないことに、熊本自宅の猫の額のような庭で20年以上も大切に育ててきた生き生きとしていたハナミズキを枯らしてしまいました。数年前から、忙しい時は2週間も帰れず水不足、加えて、蟻ん子が落ちて服につくので何気なく蟻殺しを撒いた、という私の精進不足や心無い行為によって、見る見るうちに樹勢が落ち、憎っくき「鉄砲虫」の餌食となりあっという間に枯らしてしまいました。本当に、ハナミズキには申し訳ないことをしてしまいました。

  ハナミズキが元気だった頃は、土にミミズも沢山いましたし、田舎地帯ですから、てんとう虫やらトンボやらカマキリやら何と巨大なナナフシに至るまで恐らく様々な益虫が気持よく生息していましたのに何という大失敗をやらかしてしまったのかと、20年間も春にはきれいな白い花を咲かせて楽しませてもらったハナミズキに申し訳なく、悔やんでも悔やみきれません。

  元気なハナミズキには、本来備わっている自己防御・免疫賦活作用が生き生きと発露し、害虫を吹き飛ばしていたと思われますが、私の精進の欠如と心無い行為によって、それらが失われ命の火が消えたのでした。

  人間組織においても、心無い慢心がおこれば、直ぐに、組織の勢いは削がれ、それを待ち受けていたかのように致死的な害がおよばされるわけです。

  そのようなことにならないように、「本年は先ず私自身が精進を怠らないように努め、今年の熊本総合病院がさらなる飛躍を遂げますように」と、偉大なる天に祈願いたしました。因みに、初詣のおみくじは、「周囲の有難い助けによって全ては成就する」でした。

  何はともあれ、わたくし共の熊本総合病院は、本年も引き続き全職員が一丸となって、「医療とともに、公に一肌脱ぎ」ながら「医療のみならずまちづくりにも貢献する」という意気込みで、JCHOの一員として地方創生・人口増加・少子化阻止に少しでも寄与できるように、さらに精進して参ります。本年も、皆さま方のさらなるご支援を何卒よろしくお願い申し上げますとともに、皆さま方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

令和2年 元旦

 
2020.1

「樹勢が落ちれば虫がつく」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 新年号 病院長挨拶より〜

 
2020.5

「世界大恐慌並の新型ウイルス大災禍の緊急非常事態の中で未感染地域への流入回避を」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 春号 病院長挨拶より〜

 
2020.7

「自然を畏れ自然に感謝する」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 夏号 病院長挨拶より〜

 
2020.10

「医療は医療だけに留まらない」

〜熊本総合病院だより 『ぱとす』 2020年 秋号 病院長挨拶より〜