診療科案内

外科

※業績集あり

脳神経外科の紹介

脳神経外科は平成22年4月より入院診療を再開し、同年6月末に手術機器の整備が完了して様々な脳疾患に対する手術が可能になりました。平成24年4月からは医師2名体制となり、夜間や休日の救急にも対応できるようになっています。

【対象疾患】

くも膜下出血や脳出血などの出血性脳血管障害、 脳梗塞の原因となる脳血管の狭窄性病変、 脳や脊髄の腫瘍、各種の頭部外傷、三叉神経痛や片側顔面痙攣といった機能的疾患、認知症の原因の一つである正常圧水頭症など、脳神経外科領域のほぼ全ての疾患に対する診療を行っています。また健康管理センターにおいて毎日2~3名の脳ドック健診を行っており、未破裂脳動脈瘤の診断や治療、生活習慣病に起因する脳卒中の予防にも力を入れています。頭痛や手足の麻痺・しびれ等がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

【手術について】

当科では頭髪を残したままの無剃毛手術を可能な限り行っています。さらに開頭時の骨欠損部が目立たないように整容面でも配慮していますので、手術後短期間で日常生活へ復帰することができます。またICG蛍光血管造影により微細な脳血管の血流を観察できる手術用顕微鏡を導入しています。 脳動脈瘤クリッピングや血管吻合の際にはほぼ全例で蛍光血管造影を行っており、より安全で確実な手術を常に心がけています。

診療実績

入院症例
疾 患 名 平成22年度 平成23年度 平成24年度
脳血管障害 脳出血 15 27 28
くも膜下出血 4 8 13
未破裂脳動脈瘤 12 14 8
脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻 など 0 1 0
虚血性疾患(脳梗塞、動脈狭窄 など) 2 5 1
頭部外傷 頭蓋内出血 9 17 24
慢性硬膜下血腫 13 13 33
その他 3 2 8
脳腫瘍 原発性脳腫瘍 3 1 2
転移性脳腫瘍 1 0 0
水頭症 正常圧水頭症 4 2 2
閉塞性水頭症 0 2 0
機能的疾患 顔面けいれん 0 2 0
三叉神経痛 1 0 2
その他 けいれん、頭痛、感染症 など 5 6 10
合 計 72 100 131
手術症例
術 式 平成22年度 平成23年度 平成24年度
開頭術 脳動脈瘤クリッピング術 12 19 18
血腫除去術 2 9 5
微小血管減圧術 1 2 2
EC-ICバイパス術 0 1 0
脳腫瘍摘出術 0 1 0
穿頭術 血腫除去術 12 12 33
定位脳手術 2 0 0
脳室ドレナージ術 1 2 3
水頭症手術 LPシャント術 3 4 1
VPシャント術 1 1 3
その他 頭蓋骨形成術 0 4 2
頚動脈内膜剥離術 0 3 1
血管内治療 0 1 0
その他 1 3 0
合 計 35 62 68