診療科案内

糖尿病・内分泌内科

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糖尿病対策推進会推奨 病診連携について

かねてより熊本大学糖尿病・代謝・内分泌内科にお力添えをいただいており、地域循環型パスのモデル地域としての役割を担っております。したがって、地元の開業医の先生と当院とをかかりつけに持っていただく、いわゆるダブル主治医制を導入することにより、数多くの糖尿病患者様にご安心頂いております。

DM熊友パス

DM熊友パスの特徴は、「循環型パス」であるということです。脳卒中パスや大腿骨頚部骨折パスのように、急性期医療機関からリハビリ医療機関への一方向のパスではなく、「連携医」と専門医療機関を交互に受診していくパスです。(熊本県医師会ホームページ参照





外来患者数は、1日平均60名、外来患者実数は1300名程度、入院患者数は1日20名程度、年間入院患者数は400名以上にのぼります。外来においては、2012年4月より、糖尿病腎症(図2,下表)2期以上の患者様、つまり尿に微量なたんぱく(尿中微量アルブミン)が出現している患者様には必ず、透析予防の目的で、医師、管理栄養士、看護師による三位一体の指導を受けていただいております。この試みにより、腎症病期の進展予防に一定の効果を出してまいりました。

また、医師のみならず、CDEや病棟スタッフを含め、学会活動を精力的に行っております。


診療方針

糖尿病や脂質異常症の診療方針としては、初診時に病型診断を行い、患者さま個人のテーラーメイドの治療が出来ることを目標にしております。単に、血糖値やコレステロールを下げることのみを目的とせず、何のために血糖・脂質管理が必要なのかを患者さまに理解していただきながら、糖の流れ、インスリンの流れを考えた治療法を提案し、動脈硬化の評価を画像診断にて行っております。循環器内科や腎センターとも密に連携し、患者さまの管理に努めております。

内分泌疾患に関しては、甲状腺機能異常や副腎疾患、脳下垂体疾患などを中心に診療しており、正確な診断を行い、種々の治療法の提案を行っています。

糖尿病療養指導士(CDE)の育成

当センターは日本糖尿病学会認定教育施設であり、地域のオピニオンリーダーとして最新の糖尿病治療を実践する一方で、糖尿病専門医の育成をはかり、さらにスタッフ教育に力を注ぎ、糖尿病療養指導士(CDE)を多数育てております。糖尿病の患者様はいろいろな病気で入院されますので、当院においては、糖尿病病棟以外でも、原則として各病棟にCDEを配置しております。これは日本の病院の中でも珍しく、当院の特徴であります。当院では糖尿病教育入院プログラムも充実しておりますので、血糖コントロール不良の患者様は、是非一度ご相談いただけますと幸甚です。さらに、患者さまの会である『日本糖尿病協会八代支部(陽光会)』も活動しており、毎月第3月曜日に糖尿病教室を開いております。

スタッフ一同、地域医療に貢献すべく一層精進してまいります。何卒宜しくお願いいたします。