診療科案内

病理診断科




2014年4月1日付けで病理診断科標榜となり、
スタッフ一同熊本県南部地域医療に貢献すべく、
日々努力精進して参ります。



病理診断科は患者様との直接的な会話はありませんが、
患者さまから採取された組織検体や細胞検体を
病理専門医により病理診断を行っています。
2023年4月より常勤の病理専門医が2名となり、
臨床検査技師7名(細胞検査士3名)とともに
スタッフ一同、熊本県南部地域医療に貢献すべく、
日々努力精進して参ります。



科の取り組みについて
組織診断 細胞診

生検検体や手術検体から標本を作製し、病理専門医による病理診断を行います。病変が非特異的炎症もしくは特異的感染症であるか、または良性腫瘍もしくは悪性腫瘍であるかなどの最終判定を行います。確定診断には免疫染色や遺伝子診断も追加検討する場合があります。確定診断や治療方針の決定、治療効果判定などの重要な業務を日々担っています。

組織から剝離した細胞や擦過または胸腹水から穿刺吸引等で採取した細胞、あるいはリンパ節等から穿刺吸引で採取した細胞から標本を作成し、顕微鏡で観察します。腫瘍性病変の有無や炎症性変化などを確認します。細胞検査士2名でのダブルチェック後、疑わしい細胞がある場合には細胞診専門医とともに詳細に検討し最終報告します。

術中迅速診断 病理解剖

組織診断:手術中に病変の切除断端の評価やリンパ節転移の有無を調べます。標本作成から結果報告まで20分程度で行います。病理診断では手術中の患者様の手術状況をモニターしており、術者に対し病理画像を提示して迅速かつ詳細な結果報告に努めています。
細胞診断:手術中に採取された検体(主に胸水や腹水、胸腔・腹腔洗浄液)中の癌細胞の有無を診断します。

現在の高度な診断技術や治療法の進歩にも関わらず、病態解明が困難で、不幸にもお亡くなりになられた患者様の病態解明とより良き医療をさらに進歩させていくために病理解剖による詳細な検討を行います。

遠隔病理診断 カンファレンス

病理専門医不在の公的医療機関の術中迅速遠隔病理診断も積極的にサポートしています。

手術症例の患者様の手術標本の詳細な検索や術後療法の検討に関しても外科系・内科系・放射線科医とともに病理専門医が参加してよりよい医療を提供するための術後のカンファレンスを行っています。



2021年 2022年 2023年
組織診断 2,676 2,753 2,698
細胞診 2,700 2,122 2,007
術中迅速組織診断 64 52 56
術中迅速細胞診 59 106 82
剖検 3 4 3
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部長

猪山 賢一 Ken-ichi Iyama

専門分野/診断病理学

所属学会

・日本病理学会(病理専門医・学術評議員) ・日本臨床細胞学会(細胞診専門医)
・日本組織細胞学会(評議員) ・日本結合組織学会(評議員)
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病理診断科副部長

大園 一隆Kazutaka Ozono

専門分野/病理診断(全臓器を対象)・細胞診断(全臓器を対象)

所属学会

・日本病理学会(専門医) ・日本臨床細胞学会(専門医)
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臨床検査部長

北本 康則 Yasunori Kitamoto

専門分野/内科・臨床検査・腎臓内科・血栓止血

所属学会

・日本内科学会(認定医) ・日本臨床検査医学会(専門医)
・日本腎臓学会(専門医) ・日本血栓止血学会
・国際腎臓学会(専門医)