
虚血性心疾患について
虚血性心疾患は、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなったり
詰まったりすることで、心筋が十分な酸素を得られなくなる病気です。
代表的なものに狭心症や心筋梗塞があり、
放置すると命に関わることもあります。
当院では、24時間365日対応可能な緊急治療体制を整え、
迅速な診断と治療を提供しています。
胸の痛みや締めつけ感を感じる方、
高血圧・糖尿病などの危険因子をお持ちの方は、ぜひ一度検査をご検討ください。

狭心症の検査と診断

狭心症のような安定冠動脈疾患に対しては、冠動脈CTや心筋シンチグラフィーなど負担が少ない検査を先に行い、疑わしい症例にはカテーテル検査をお勧めしています。胸を締め付ける・押さえつけられるような痛みを自覚される場合や、高血圧・糖尿病・高脂血症など動脈硬化の危険因子をお持ちの方は、虚血性心疾患の精査をお勧めします。

心臓カテーテル検査とPCI治療

心臓カテーテル検査は、手首の動脈から局所麻酔で行います。冠動脈に高度狭窄病変が認められた場合は、引き続き経皮的冠動脈形成術(PCI)を行います。PCI治療はカテーテル治療・ステント治療・冠動脈インターベンションと呼ばれることがあります。PCI治療では、血管内超音波を用いて冠動脈の性状の評価や至適なステントサイズの選択を行い、的確に治療を行います。局所麻酔で行う為、体への負担が少なく、入院期間は3~4日程度です。
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冠動脈CT | 冠動脈ステント |

虚血性心疾患の新たな治療:IVL
冠動脈の石灰化病変(血管が石のように固くなる)では、特殊なカテーテルを用いた治療が必要です。当科ではIVL(Intravascular Lithotripsy)という衝撃波を利用した石灰化病変に対する最新のカテーテルを導入しております。
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